Walter H. Backes, PhD, Robbert J. Nijenhuis, MD, PhD, Werner H. Mess, MD, PhD, Freke A. Wilmink, MD, Geert Willem H. Schurink, MD, PhD, Michael J. Jacobs, MD, PhD, Correspondence: Michael J. Jacobs, MD, PhD, Maastricht University Hospital, Department of Surgery, PO Box 5800, 6202 AZ Maastricht, The Netherlands.
( J Vasc Surg 2008;48:261-71.)
MRAによるアダムキービッツ動脈に対する側副血行路の評価
側副血行路の有無がMEPの減弱の有無に相関していることから、側副血行路は対麻痺の原因の大きな因子の一つであると言える。
ステントグラフト後の対麻痺の発症の少なさから、側副血行路よりも術中の低血圧などの他の因子のほうが重要という意見もあったが、これに対抗する根拠となる。実際にステントグラフトのほうが対麻痺発生率が高いとしている論文もある。
CTAに比較し、MRAは煩雑さから一般化するのは困難かもしれないが、新しい方向性の一つになるかもしれない。MRAの欠点として、他に動脈フローの大小を評価できない。ことが挙げられる。