2009年9月3日木曜日

PCI vs Medication for stable angina




Effect of PCI on quality of life in patients with stable coronary disease.
N Engl J Med. 2008 Aug 14;359(7):677-87

courage trial(Optimal medical therapy with or without PCI for stable coronary disease. N Engl J Med 2007; 356: 1503-16. ) の続報です。
courage trialでは
安定狭心症に対して、PCI (POBA only or BMS or DES少数)と薬物療法のみの4.6年の比較で、死亡、心筋梗塞など主要イベントに差がなかった
ということでした。そこでQOLならどうだ?ということなのでしょう。

結論は3年以内ならQOLを改善しているが、3年でその差はなくなるということでした。


一般的に言われていることですが、
クリニカルトライアルでは"efficacy"を評価する(理想的な環境で治療を比較する)のであって、実際の臨床現場での"effectiveness"を評価しているのではない。
と言うことですね。

対象が35000人の中から3000人がどうやって選ばれたのか。服薬コンプライアンスや、フォローが3割程度しか完遂できていないことなどが問題点になると思います。

あと蛇足ですが、日本のインターベンショニストの方々は、よく日本の方がテクニックが優れているので、日本で同様の試験をすれば差が出る。と仰いますが、日本の成績を出してから言ってほしいものです。

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