2009年8月26日水曜日

CYP2C19


薬物代謝を行う重要な酵素にチトクロームP450(CYP)がある。 CYP の分子種の酵素活
性は各個人により大きく異なっている。
CYP2C19 は、日本人を含む黄色人種の約20%はpoor metabolizer(CYP2C19が少ない) で、白人は5%以下である。CYP2C19で代謝される薬物(ジアゼパム、イミプラニン、PPI)の血中濃度が上昇し、副作用に注意が必要。チクロピジンによる肝障害(胆汁うっ滞型)は白人よりも日本人で多いことが知られている。

クロピドグレルは、CYP2C19によって活性代謝物となり、血小板の凝集を抑制する。日本人では抗血小板効果が悪い人が多い。
PPIを併用するとCYP2C19が阻害されて、さらに抗血小板効果が悪くなる。

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